2010年07月09日

「チャンプルー」のこと。

沖縄市といえば、
「チャンプルー文化」で有名である。

いまさら、の感があるが、
この言葉が好きではない。

この言葉の意味は、
ぼくが説明するまでもなく
よく知られていると思う。

ひとことで言うと
小さな地域に多種多様な文化が
共存共栄しているという意味だろう。

決して悪い意味ではない。
この状態こそ、
ぼくらがこれからも残さなくてはならない
沖縄市のいいところだろうと思う。

ぼくは、その状態ではなく、
「チャンプルー文化」という言葉が好きではない。

誤解されると困るので
書いておくが
沖縄料理の「チャンプルー」は大好きである。

とくに
夏の「ゴーヤーチャンプルー」は
毎日食べてもいいぐらいである。

話をもどすと
「チャンプルー文化」という言葉が
好きではない理由は、

ぼくは沖縄の言葉を
ある程度、理解しているつもりであるが、

「チャンプルー」と聞いて
すぐイメージするのは、

「混ぜ合わせる」という行為である。


コザの先輩たちは、
きびしい時代に
自分の好きなことを努力して
やり続けてきた。

それが、その道のプロになり、
第一人者と呼ばれるようになった。

自分の道を信じて
だれにも、ひよることなく
勝手にやってきたのである。

それが、
ある日、だれの都合か分からないけど

十把一からげに
「チャンプルー文化」に
まとめられてしまったような
感じがしてならない。

ロッケンローラーに

 「あなたのおかげで、 沖縄市のチャンプルー文化は、
  なりたっています。」

と言ったら、

「小さくまとまってんじゃねェよ。」

と中ゆび立てられるんじゃないかと思ってしまう。

ロッケンローラーは、ロックを追究し、
民謡歌手は、民謡を追究する。

それぞれが,
やりたいことを追究する姿を

勝手にさせておく
受入れ度量の広さとか
寛容さを表現するのに

「チャンプルー文化」と言ってほしくない。

音楽以外の分野でも
同じことが言えるのではないか。

国際性豊かな沖縄市。

「和して同せず」

ぼくは、ぼくの子どもには
「チャンプルー文化」という言葉は伝えない。

どうしても
料理に例えて
伝えるとしたら
言葉として、おもしろくないかもしれないけど

沖縄市は、

「沖縄料理、和洋中華なんでも注文できる
 メニュー豊富なキッチンスタジアムだ。」

と言うだろう。
                
                      青年部長 仲田  


いつも
子どもに注意します。

「カレーは、まぜて食べるな!」と。

              
よけいなお世話って言ってるの誰!


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Posted by コザ銀天大学 at 12:34│Comments(0)仲田レポート
 
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