2009年10月06日

綱引きという名のバトル2

棄権作戦が失敗に終わった以上、
綱を引かなくてはならなくなった。

もう、こうなったら、綱引きではなく、駆け引きだ。
青年部長は、気持ちを切りかえて
どうしたら勝てるかを考えた。

三本勝負。
我が「コザチーム」は、坂上、坂下、坂上の順になる。
坂下では、たぶん勝てるだろう。問題は、坂上だ。
1本目と3本目の2回の坂上のうち、1回は勝たねばならない。

「よし、1本目は捨てて、3本目にかけよう。
 1本目は、なるべく力を使わないようにしよう。」

審判長のはじめの合図で、決戦の火蓋は切られた。
まず、1本目。
スタートから、わずか3秒で負け。

続いて、2本目。
やっとの思いで勝つことができた。
この時点で、作戦通りであるが、
正直、力は、ほとんど使い果たしていた。

さあ、
3本目。

後ろから声が聞こえてきた。
2番手で綱を引いていた
沖縄市タウンマネージャー林の声であった。

ふりかえると、

林 「仲田さん、勝ちましょう。勝てますよ。」

これまで見たこともないような真剣なまなざし。
その顔でいつも仕事してほしいと思ったが、
今、そういう話をしている場合ではない。

そして、3番手。琉九祭代表、ゲンチャン。
4番手、鈴木。5番手、シュンさん。6番、7番はポリテク。
8番、たいら。9番、大川。最後尾は助っ人、那覇消防隊。

大川のへらへら顔は気になったが、
応援の女性陣もふくめて
みんなの心は勝ちに向かっている。

「よし、コザはひとつ。がんばろう。」

3本目のピストルが鳴り響く。

対する那覇市役所新職員チームも必死だ。
スタートからすぐに、ずるずると、残り20センチまで引っ張られる。

万事休す。
もう終わりかと思った瞬間、綱が止まったのだ。
ホールド状態のまま、数秒が経過。
まるで時間が止まったかのように。

その時、僕らには聞こえてきたんだ。
コザの先輩たちの声が。

「コザ暴動にくらべたら、こんなの大したことない。」

そうだ。
副賞のビールとか、那覇往復のバス賃とか、終わって後の飲み代とか。
そんなことより、大切な、僕らが一生かけて守らねばならないもの。

「コザ暴動にくらべたら、こんなの大したことない。」

完全アウェイの細長い浮島通り。
なぜか、
コザ、コザ、コザの掛け声がこだまする。

綱が、ゆっくりと確実に少しずつ、坂上に動いていく。
もう、誰も、コザを止められない。

                             完


那覇浮島通り会をはじめ、関係各位の皆様。
また、来年も参加したいと思います。
楽しい思い出をありがとうございました。

副賞のビールは
11月6日(金)の「銀天街サロン」で
みんなで飲みたいと思います。

                     青年部長 仲田




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Posted by コザ銀天大学 at 15:05│Comments(3)仲田レポート
この記事へのコメント
仲田さん…後から見たら全然真面目にみえなかったのですが(笑)

さすが青年部長!

素敵な体験ありがとうございました。
Posted by シュン at 2009年10月09日 01:44
仲田さん…後から見たら全然真面目にみえなかったのですが(笑)

さすが青年部長!

素敵な体験ありがとうございました。
Posted by シュン at 2009年10月09日 01:45
11月6日、千葉から

ちゃんとビール飲みにこないと。

                 青年部長
Posted by 仲田 at 2009年10月09日 10:29
 
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