コザ銀天大学

　"From Russia with Love"と聞いて、すぐにマット・モンローの主題歌とダニエラ・ビアンキの美貌が思い浮かぶ人は、相当な映画ファンだろう。
"From Russia with Love"は、ご存知、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンド007シリーズの一作である。（邦題は、「ロシアより愛を込めて」）

　007シリーズは、ボンドガールと呼ばれる美しい女性と主人公ジェームズ・ボンドとのお色気シーンが、数々のアクション・シーンとはまた別の魅力をかもしだしていた。当時まだ若かった私は、この映画に登場する旧ソビエト情報局の美人女性情報員（Ｄ・ビアンキ）のお色気に股間を硬くしながら…ではなくて、その美貌に圧倒されながら映画に見入ったものだった。

　と、前置きはこの辺にして、今回は映画の話ではなく、ロシア製リブリーザーの話である。（またリブリーザーかい？）

　昨日は私の友人で琉球大学理学部のＴ教授と共に読谷にある米軍の通信施設トリイ・ステーションに退役軍人のボブを訪ねた。ボブは海洋生物の研究家で、リブリーザーの世界も有名な人物である。
　そのボブが所有しているのが、ロシア製リブリーザー・IDA-72だ。（写真）
　IDA-72の詳しい構造についてはここでは省略するが、元々は軍用に開発されたモデルで、そのシンプルで頑丈な構造から、個人でリブリーザーを改造する、いわゆるホームビルダーの間では昔から人気が高い。
　
　ボブのIDA-72のカバーに書かれていたのが、"From Russia with Love"。それを見た瞬間、頭の中にマット・モンローの主題歌が流れ出し、若き日の美しいダニエラ・ビアンキが現れた私は、実は熱烈な007ファンなのである。（但し、ショーン・コネリー主演のシリーズに限る）


銀天大学海洋学部部長
特殊潜水部隊員。普段は銀天街あじまぁ横丁でアジアン屋台料理屋の皿洗いとして身を隠している。
コードネームは2298　（注：この辺りが往年の007シリーズファンであった名残でもある）
IANTD-UAS所属。Trimix CCRインストラクター
クローズド・サーキット・リブリーザーについて薀蓄を語らせると長くなるのが欠点。